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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 10月 5日号

▼最近よく目にする単語の1つ「SDGs(持続可能な開発目標)」。2016年から30年にかけて、環境や貧困などの世界的課題について17分野に目標を設定して国際的に達成しようという取り組みです。2015年に国連で採択され、中同協総会議案でも2017年度から触れています

▼入門書を求めて書店で検索すると、なんと「中学受験参考書」のコーナーにも1点見つけました。ページを繰ってみると、漢字に振り仮名がふってあり、巻末には過去の入試問題とSDGsとの関係が解説されています。早くも日本もここまできたのか、しかし本当だろうか、と考えた瞬間でもあります

▼別の書籍によると、SDGsの課題設定の思考法はバックキャスティングというもの。今ある社会課題の解決に取り組まずに時が流れたとすると、さらに問題は大きくなります。それに対して、「15年後はこのような社会でありたい」という状況や目標を設定し、その実現のために現在からどのような手を打てばよいのかを考える、未来から現在を眺める思考法。経営指針策定における「10年ビジョン」に取り組む考え方と一致します。そう思うとSDGsもずいぶんと身近になります。

「中小企業家しんぶん」 10月 5日号より


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