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中小企業家しんぶん

「しんぶん」モニターアンケート結果

第4回 同友会発展に役立つ、顔の見える新聞作りへ

 (2004年 7月 5日号掲載)

 中同協広報委員会では2003年度、「中小企業家しんぶん」(以下「しんぶん」)の紙面充実のため、全国の会員からモニターを募り、モニターアンケートを4回実施しました。このほど第4回目のアンケート結果がまとまりましたので紹介します(第1回アンケート結果は本紙2003年9月5日号で、第2、3回については3月5日号で紹介)。このアンケートは今回で終了し、2004年度からは、会外の方も含め、紙面批評や「しんぶん」へのご意見をいただく方を新たに依頼し、より一層の紙面の充実を図っていくことにしています。ご協力いただいたモニターの皆さま、1年間ありがとうございました。

(編集部)


 第4回アンケート(対象:1月25日号〜4月15日号)は、各同友会を通して選任された40同友会・277名のモニターの方にアンケートを依頼し、62名から回答が寄せられました。1回目148名、2回目91名、3回目84名と回答数は減少したものの、そのうち4回全てに回答された方は、21名でした。

(図)よく読む連載・記事(上位10位)
第4回(1月25日〜4月15日号)
回答数 よく読む連載・記事
44 「円卓」コラム
34 「元気印の企業訪問」
33 「着眼着手」
30 「社員とともに」社員教育関連
29 「経営指針で危機突破を」
28 「同友会とわたし」
24 「NOと言わない企業」第2弾
24 「最近読んだ本から」本の紹介
22 「チャレンジ市場創造」
22 「新商品・新サービス紹介」
20 経営指針成文化関連記事
20 「支部長インタビュー」
20 各同友会の活動紹介
18 同友会景況調査結果概要
18 「小布施の町づくりと企業戦略」

全研報告「小布施」が特筆記事で最多

 今回、「よく読む連載・記事」(複数回答)でもっとも多かったものは、「円卓」(1面下コラム)で、4回の全てで第1位を占めています。第2位以降は、連載「元気印の企業訪問」「着眼着手」「社員とともに」と続きます(図参照)。

 記述欄では、「小布施の町づくりと企業戦略」について12名の方が特筆。これは今年2月、静岡で開かれた中小企業問題全国研究集会(略称・全研、中同協主催)での分科会報告を3回に分けて紹介したものです。総会と全研の報告集『中同協』(年2回発行)だけでなく、「しんぶん」でも広く会員に紹介する意義を確認したものともなりました。

 また、企業戦略や社員教育、経営上の思いなど、会員の方の顔の見える記事は、総じてよく読まれおり、エッセイ「着眼着手」(毎月25日号掲載、1人の方に3回連載で執筆依頼)も毎回上位に入っています。

各地域、各同友会の動きに関心大

 各同友会では、地域づくりを展望した同友会運動がすすめられていますが、「しんぶん」への感想・意見でも、会員企業の紹介記事だけでなく、地域の課題や、全国各地の同友会の活動について、高い関心が示されています。

 3月15日号で紹介した「今、地方行政はどう変わろうとしているか」(九州・沖縄ブロック代表者会議での西堀喜久夫・九州国際大学教授の講演)は、2面分使った長大な記事でしたが、5名の方が記述。台風被害を乗り越え再生する沖縄の会員企業の紹介や、北海道苫小牧支部長の「苫東地域の可能性について」の記事も、「久しぶりに感動しました」など反響を呼んでいます。

 また、鋤柄・中同協幹事長の談話「新しい力強さを感じる増勢、さらに飛躍を」(4月5日号)では、「トップの決意と熱い情熱と目標の明確化について理事会で論議、全理事が決意を新たにして出発します」などの記述もありました。

より読みやすく、親しみやすい紙面へ

 「しんぶん」への企画について、今回もたくさんの意見を頂きました。

 「女性経営者の記事を」「会員企業で働く人たちの気持ちの分かる記事」「各同友会での経営指針成文化の取り組みは」など企業づくりにかかわるものや、少子高齢化問題、海外の事例の紹介、さらに「グルメでこだわっている会員のお店などを取り上げて。出張したときの楽しみが増える」など、「遊び心」のある記事への声もありました。

 また、連載記事が号によって掲載される紙面が異なったり、1カ月後に次回が載ることへの読みにくさの指摘や、「紙面がかたい」など、紙面をより読みやすくするための改善点なども多数寄せられました。

 今回でモニターアンケートが終わるに当たり、「モニターになってから真剣に読むようになった。しんぶんの活用の仕方がうまくなった。これからも編集者の方々のご苦労を頭に浮かべながら真剣に読みたい」との励ましを頂きました。編集部では、この声に励まされ、会員の皆さまの顔を常に思い浮かべながら、同友会運動や会員企業の発展に役立つ新聞作りに、なおいっそう努力していきます。

モニターアンケートを終えて 同友会理念伝える「しんぶん」の役割大

中同協広報委員会担当常任幹事 畠山重弘

 中同協広報委員会が2003年度に取り組んだ4回の「中小企業家しんぶん」モニターアンケートへのご協力、ありがとうございました。

 全国270名あまりの会員の皆さんにモニターをお願いし、毎回多くの方からご意見をいただきました。回を追うごとに回答数は減りましたが、それと反比例して内容の濃いご意見を多くいただくようになりました。

 アンケートの内容は、編集協力員会議や広報委員会に提出され、「パソコンの基礎知識」や社員が登場する連載の新設など、紙面の改善に役立たせていただきました。

 モニターの方たちにとっても、「読んでみたらおもしろい。今年入社した娘にも読ませている」とか、「元気が出る新聞です。朝ミーティングに活用している」など、改めて「しんぶん」を大いに活用していただくようになってきました。中には「新聞は定期的にやってくるサプリメントです」と、「しんぶん」を自ら頑張るエネルギーとしていただいている様子も伺えます。

 「しんぶん」をつくる編集者の側にとっても、アンケートは大きな力と励ましとなっています。具体的なアンケートの一つひとつが、「読者の顔の見える新聞づくり」につながってきています。

 アンケートを通じて紙媒体である新聞の持つ、「一覧性・記録性・戦略的紙面づくり」の大切さがますますクローズアップされてきました。

 憲法まで改正しようかというような不安定な時代だからこそ、同友会の理念を安定的に伝える「中小企業家しんぶん」の役割はますます高まっています。これからもさらに質を高めた「しんぶん」をめざしていきます。

 最後になりましたが、この1年間、モニターとしてアンケートを送っていただいた会員の皆さんには、この紙面をお借りして心よりお礼申し上げます。今後とも、お気づきの点がございましたら、お知らせ願えれば幸いです。ありがとうございました。


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