本質を問い続ける同友会活動を 高松第7支部(香川) 高松第7支部長 太田 勝英氏((株)みつば専務)

―まず地域の特徴を。

太田 やはり、うどんですね。郷土の名産が全国に広がった感じです。瀬戸内海に面した温暖な気候のせいか、県民性も温和です。かつては四国の玄関口として、各社の四国支店が多く、“支店経済”を形成してきましたが、今は減ってきました。

―入会のきっかけは。

太田 友人が会員でしたので、15、6年前から同友会の存在は知っていましたし、いつかは入りたいと考えていました。はじめは父が会員となり、母が出席していました。8年前、先輩が会社を訪ねてきて誘ってくれたのを契機に名義変更をしました。

―同友会で学ばれたことは。

太田 最初は同友会大学での学びが興味深かったです。支部例会よりおもしろかったですね。その後会員同士で学びあう大切さにも目覚めましたが。

 いちばんの学びは自己変革の必要性ということです。常に危機感を持ち、現状に甘んじないということを学びました。具体的には店のリニューアルをしたことです。両親は反対しましたが、会社はお客様と社員のために存在するという信念で実行しました。経営指針づくりでは、自分の仕事が何のためにあるかを根本から考え直す機会になり、地域を支えていく自覚を高めることができました。

―支部活動について。

太田 例会では、会員の経営体験報告とグループ討論を大事にしたいですね。役員会の責任として、ファックスやメールでの連絡以外に「声」を届ける努力をしたいと思います。電話による企業訪問、会員増強と合わせての会員訪問などに力を入れたいと考えています。今年金沢で開かれた全国総会の分科会で大阪同友会の経験を聞き、もっと学べる役員会にしなければいけないと感じました。その点では、私自身の同友会での学びと自社での実践の不足を反省させられました。

―今後の夢、抱負を。

太田 経営指針を軸にした企業づくりの輪を広げ、その交流を活発にしたいです。本質的な問題がなおざりにされないような同友会活動を築いていきたいと思います。

▼高松第7支部の概要
設立 1983年
会員数 152名
役員数 47名
対象地域 高松市(人口37万4000人、企業数6400社)

*高松市には第9支部まであり、9支部合わせた会員数は908名です。

「中小企業家しんぶん」 2006年 12月 15日号より