「例会に行くと元気になる」と言われる支部を 相模原支部(神奈川)

相模原支部長 平山 クリフォード モーリス氏((株)チェリーエンジニアリング社長)

―地域の特徴は

平山 市の北部は工業地域、南部は東京・横浜のベッドタウン、西は相模川が流れ、津久井湖、相模湖へと続く観光地になっています。農業も意外に盛んです。近い将来政令指定都市をめざしています。

―入会のきっかけは

平山 2002年に入会しました。創業10年で当初の目標を達成した後、次の目標が見えなくなっていた時、前支部長に誘われて例会に出席。本音での討論に好感を持ち、入りました。

―同友会で学ばれたことは

平山 やはり経営指針ですね。はじめのうちは逃げ回っていたんですが、2月に受けて、9月の決算前に発表し、すべてオープンにしました。直後には金融機関にも発表しました。

 意外にも、同友会への入会に対して「またわけのわからない会に入って」と言っていた専務(弟)が、経営指針を見て「こんなにいいものができてよかった」と言ってくれました。

 3年で売り上げを倍にするという計画でしたが、その通りになり、社員は自信を持ちました。今年は5回目の発表となりますが、8人で分担して作成しています。取引先の会社に請われて役員・幹部など300人を前に、経営指針を社員が発表し、先方が驚き、「あの会社に任せたい」という信頼につながっています。

―支部活動の特徴は

平山 支部会員の6割が経営指針づくりに参加しています。“理念のない会社には貸さない”と標ぼうしている地域金融機関も、同友会会員企業の成長や体質改善の様子には驚いています。

 経営指針をつくって「あの会社は変わった」と言ってもらえる会社がたくさん生まれること、「同友会の例会に行くと元気になるらしい」と言われるようになることが目標です。

―今後の抱負を

平山 会員それぞれが同友会で学んで自社をよくして、お互いの相談にのれるようになりたいですね。「同友会のおかげで助かった、ありがとう」と言える企業をつくることが、当支部の今年の年間テーマです。

相模原支部の概要

設立2000年
会員数 34名
役員数 12名
対象地域 相模原市、人口70万1500人、企業数約7100社

「中小企業家しんぶん」 2008年 8月 15日号より