中小企業憲章と「エコノミック・ガーデニング」を学ぶ~秋田同友会が役員研修会

 秋田同友会では、9月22~ 23日の2日間、役員研修会を開催しました。講師は、「エコノミック・ガーデニング」政策を紹介している国際教養大学(秋田市)の山本尚史准教授、そして瓜田靖・中同協政策局長の2人。山本氏は「エコノミック・ガーデニング」政策の国際的な研究交流会に参加しています。

 瓜田氏は「同友会運動の歩みと『中小企業憲章』『中小企業振興基本条例』制定運動」をテーマに、秋田県の同友会運動の課題をあわせて講演。

 山本氏は、「エコノミック・ガーデニング政策と秋田県の地域経済」をテーマに講演し、全国総会の議案・決議にも記されている同政策の目的と内容、アメリカのリトルトン市などでの取り組みや研究交流について紹介しました。

 山本氏は、秋田県内自治体の議会審議の中でも「エコノミック・ガーデニング」政策がとりあげられるようになったことを報告。地域経済が困難な局面にある今日、地域社会と共に生きる地元の中小企業を育てる同政策が、現実的な施策として採用される可能性が高まってきていると感じられる報告でした。

 3名の代表理事をはじめ出席した13名の理事からは、「同友会運動がめざしている“良い経営環境”の本質部分について理解が深まった。また、実現するためには、その方法や経過がとても大切であることが理解できた。」「これほど当然なことが、なぜ、現在まで、軽視され放置されてきたのか理解に苦しむ」「地元の中小企業に対する正しい認識を広げてゆきたい」「会員企業を600社(名)にすることが、本当に必要だと感じた。今年度270社会員は、なんとしても達成する」など、力強い感想が語られました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 10月 15日号より