農商工連携の研究と推進を 【中同協企業連携推進連絡会】

中同協企業連携推進連絡会

 2月18日、2008年度第2回中同協企業連携推進連絡会が東京同友会会議室で開かれ、10同友会・中同協から17名が参加しました。

 会議では、今年7月東京で開かれる第41回定時総会のオプション企画「ビジネス交流会」(120ブース)への出展協力を申し合わせました。

 各同友会での活動交流では、次のような取り組みが紹介されました。

 「シャクヤクの成分から抽出した消臭抗菌の学生服等への利用が広がっている」(三重)、「各社のブランド強化をテーマに県行政との連携をはかる」(福岡)、「HOPE内に農商工連携研究会を立ち上げた」(北海道)、「県の農商工連携フェア130社のうち、1割が会員で、ビジネスチャンスの場づくりにしていきたい」(埼玉)など。

 次いで、特別研究では、「農商工連携は地域の活性化につながる」をテーマに、中小企業庁経営支援部新事業促進課兼子秀顕氏が報告しました。

 兼子氏は、昨年7月に施行された農商工等連携促進法のねらいが、農林漁業者と中小商工業者が通常のビジネスの枠を超えて協力し、お互いの強みを持ち寄って、売れる商品・サービスの開発・生産等を行うことで両者の売上や利益の増加を目指そうとする取り組みであることを全国の事例をもとに説明。参加者との間に質疑が活発に交わされました。

 次年度に向けては、各地の先進例に学び官・学との積極連携を進め、地域内経済循環推進を軸に、経営環境悪化を自力で克服する活動の活発化を確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 3月 5日号より