事業承継支援センター

中小企業の円滑な事業承継を支援

 近年、中小企業経営者の高齢化が進展する中、特に親族内における後継者の確保が困難になっています。2006年度版中小企業白書によれば、年間29万社の廃業のうち、後継者不在を第1の理由とする廃業が約7万件、これによる雇用の喪失は毎年約20~35万人と推定され、日本を支える中小企業の雇用の確保や技術の喪失を防止する観点からも、事業承継の円滑化が喫緊の課題となっています。

 昨年5月に中小企業庁・中小企業基盤整備機構により開設された事業承継支援センターは、全国の中小企業支援センターや商工会議所・商工会など102カ所を窓口に、中小企業の事業承継を支援する活動を行っています。

主な支援内容

(1)相談窓口
 応援コーディネーターをはじめとする専門家が、あらゆる事業承継に関する相談に応じます。

(2)専門家派遣
 事業承継に関するさなざまな課題に対応するた め、弁護士、公認会計士、税理士等の専門家派 遣を行います。

(3)セミナー開催
 経営者、後継者(後継候補者)等を対象に事業 承継に必要な知識・ノウハウの習得のためのセ ミナーを実施します。

(4)事業承継マッチング支援
 後継者不在など廃業の可能性がある企業と開業 希望者の交流会をはじめとする事業承継マッチ ング支援を行います。

詳しくは

独立行政法人中小企業基盤整備機構の ホームページをご覧下さい。
http://www.smrj.go.jp/keiei/jigyoshokei/

「中小企業家しんぶん」 2009年 7月 25日号より