支部の歴史を事務局の目線で報告~伏見支部設立30周年記念式典【京都】

 2月4日、京都同友会伏見支部は設立30周年の記念式典を開催しました。式典では水口重忠伏見区長の出席をえて、第2部の例会では事務局員の報告という初めての試みをしました。

 常に支部活動を支え、支部を見続けている会活動パートナーである事務局員の目から30年を振り返り、支部が発展するための苦悩や未来につなげていく活動を1990年から担当された石田信己さん、2005年から担当している西山一緒さんをパネリストとして、京都同友会相談役の上野修さんのコーディネートで企画されました。近年どの支部も経験のない事務局員の報告例会が果たしてうまくいくのか、またどのような話になるのか、会員の注目が集まりました。

 石田さんからは個々の会員同士の付き合いで問題があった時、事務局として関わることの難しさや、遅れた会費を集金に訪れた数日後に夜逃げ同然の倒産があり、集金だけではなくもっと情報を把握できなかったか、もっと事務局として役に立てなかったかと悩んだエピソードなどが紹介されました。西山さんは新卒で事務局に入り、「会社の社長とはもっと偉そうで、金持ちで、外車を乗り回している」イメージを持っていたが、こんなに働いて苦労されていると分かったこと、「会員と事務局は仲間だ」と言われたことですんなりと支部に入れたことなどを率直に話されました。

 パートナーである事務局員目線の報告もわれわれの経営事例報告の例会とは一味違い、支部活動に大変参考になった記念事業でありました。

 京都同友会伏見支部 支部長 神山章治

「中小企業家しんぶん」 2012年 2月 25日号より