地域内再投資力を高め地域経済の活性化を【北海道同友会南しれとこ支部別海地区会】

調査報告会を開催

 北海道同友会南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長、82社、組織率33%)は、3月15日、地域経済分析調査報告会を行いました。この報告会では別海地区会と京都大学教授の岡田知弘氏の調査チームが別海町内の各事業所に対して行ったヒアリング、統計資料の分析から分かってきた別海町の姿を報告しました。

 報告会の前には別海地区会の寺井会長と岡田氏が別海町役場を訪れ、水沼猛町長に今回の調査事業でまとめた報告書を手渡しました。水沼町長は「行政として、岡田氏のような研究者が分析を行った資料を手にすることは大変有益なことだ。しっかりと勉強して政策展開に役立てていきたい」と語り、中小企業振興のために、今後も岡田氏と連携することに意欲をにじませました。

 報告会では地区会員のみならず、行政、民間合わせて60名以上が参加しました。岡田氏は「『担税力』という言葉がある。地域経済の中では自治体も大きな購買力を持つ経済主体と捉えられる。地域内で支払われた賃金が町内で循環することで町内業者の担税力が向上する。このことを意識した経済施策を展開してほしい」と述べ、今後の別海町の施策運営に期待を寄せました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 4月 5日号より