地産地消でエネルギーと仕事の創出へ エネルギーシフト研究会発会 【岩手】

 岩手同友会では2月7日、中小企業の新たな仕事づくりと持続可能で豊かな地域づくりを実現することを目的に、エネルギーシフト研究会を立ち上げました。当日は60名が参加。会場は新たな取り組みへの期待で熱気溢れるものとなりました。

 昨年10月に行われた中同協のドイツ・オーストリア視察を受け、岩手同友会ではこれまで10回、エネルギーシフトの実践を学ぶ学習会を重ねてきました。

 その中で省エネ、創エネに中小企業が取り組むことで、地域に新たな仕事を生み出し、地域からの通貨流出を止め、急激に進む人口減少、少子高齢社会の歯止めとなる大きな鍵になることを確認してきました。

 早速2月訪問例会では、ドイツのパッシブハウス基準を東北で唯一実現したモデルハウス見学学習会を実施。業界を越えて社員と一緒に参加する企業が多く見られました。

 当面建築・建設、自動車などの5つの分会を設け学習会を進め、来年7月完成へ向け平泉にエネルギーシフトが見える施設の建設に取り組み始めます。

 発会式であいさつに立った研究会会長を務める村松幸雄代表理事は「中小企業がエネルギーシフト(エネルギーヴェンデ)を軸にそれぞれの持ち味を結集し、一体となって地産地消でエネルギーと仕事を創出する。1人でも多くの雇用を生み出し、岩手の復興と地域の発展を実現しよう」と宣言。中小企業憲章の精神の具現化を目ざし、100年先の地域の姿を夢見て語り合った発会式となりました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 3月 5日号より