日本政策金融公庫と懇談会 覚書締結1周年~産・学・官・金の連携へ【福岡】

福岡同友会

 福岡同友会は日本政策金融公庫福岡県内全5支店との懇談会を8月25日に福岡同友会会議室で開催しました。昨年8月に同公庫と「中小企業等支援に関する覚書」を締結して1周年を迎えたことを記念して開催したもので、日本政策金融公庫からは全5支店支店長を含む9名、福岡同友会は福岡、北九州、筑豊、県南4地区から25名の役員が参加しました。

 「地域を語る場をつくる」「地域の実態を把握する」「創業支援を行う」の3つを切り口に4地区にわかれ、政策公庫も営業範囲に対応してグループ討論を行いました。発表では公庫側から「このような小規模でゆるやかな横のつながりでの語り合う場はとてもいい。今回は経営者と金融機関だったが、ここに行政に入ってもらいたい」「真面目に経営の勉強をしている同友会が核となることで、産・学・官・金のネットワークで地域のために語る場がつくっていけるのではないか」「そういった場づくりのためにも実態把握が重要。そこで、同友会で言うならば事務局の強化が求められるのでは」など、積極的な意見が発表されました。

 福岡同友会からは「日本政策金融公庫は創業支援に力を入れられており、事業計画の作り方もわからないような人も窓口に訪れると思う。そういう意味では同友会と連携し、北川中小企業庁長官も提起されたように、先輩の企業経営者とつなぐことが必要になってくる。そのような連携ができるようになればいいのではないか」など、日本公庫と福岡同友会の強みを生かした連携を提起しました。

 引き続き行われた交流会では、参加のひと言感想を発表しあい、車座があちこちにでき、今後の連携や協力に話が深まりました。

 今後は各地区会と各支店での関係づくりを進め、「よい企業づくり」を共通の課題として「地域を語る場」を共につくっていくことを確認。両者の関係の深まりを実感できる懇談会でした。

「中小企業家しんぶん」 2014年 9月 25日号より