より地域に必要な存在へ!創立30周年記念事業 第31回定時総会開催【山形】

山形同友会

 山形同友会は、4月23日、ホテルメトロポリタン山形において、第31回定時総会を開催し来賓を含む会員、ゲストなど220名が参加しました。山形同友会は1985年6月に創立し今年で30周年を迎えます。

 第1部定時総会は、西塔代表理事の開会宣言で始まりました。スローガン「山形同友会創立30周年!より地域に必要な存在へ!!」を掲げ、4つの重点方針を決定し、「人を生かす経営」の取り組みをいっそう発展させ、地域になくてはならない企業づくり、500名会勢をめざすことを誓い合いました。また、健全財政と今後の同友会の発展のための会費改定案が提案され、満場一致で承認されました。

事業承継 何を託し、何を受け継ぐのか

 第2部記念講演は、事業承継をテーマに、(株)伸電の創業者である原田誠取締役相談役と8年前に社員から事業承継した佐藤弘樹社長が講演。はじめに演壇にたったのは原田氏。人生はマラソン、事業は駅伝に例え、(株)伸電にとって事業承継で手渡すバトンは「労使見解」と断言しました。経営者だけではなく、社内においていくつもの段階で承継があると指摘し、何よりも継ぎたくなる会社づくりが大事だと強調しました。

 佐藤氏は、就任までの時期(バトンゾーン)の10年間で、組織が崩壊するのは内部からと社内組織づくりに力をいれ、会社はみんなの会社であり、誰もが経営者になれる仕組みをつくったといいます。会社経営はゴールのないムカデ競争による駅伝だとまとめ、なぜ、事業承継が必要なのか、何のために誰のための企業なのかを問う講演となりました。引き続き行われたグループ討論では、継がせる側、継ぐ側の立場から、何を託し、何を受け継ぐのかと議論を深めました。

 第3部懇親会では、来賓を代表して吉村美栄子・山形県知事が県の元気プロジェクトを紹介しながら激励のあいさつを述べました。

 30周年記念事業の実行委員長をつとめる菅原茂秋氏より、「連帯」「発展」をイメージした30周年のロゴマークが紹介され、盛会のうちに終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 5月 25日号より