障害者就労継続支援 A型事業者全国フォーラム開催【神奈川】

障害者就労継続支援A型事業者全国フォーラム

 2015年6月25~26日、横浜に於いて「中小企業家同友会 障害者就労継続支援A型事業者全国フォーラム」が開催されました(神奈川同友会主催)。

 2013年の「第17回障害者問題全国交流会・神奈川」で、A型事業者の全国的な交流会が必要だとの提案があったことが発端で今回の開催に至りましたが、課題認識の高さを反映してか、当初の見込みを大幅に上回る約150名の参加がありました。

 企業への就職が難しい障害者が最低賃金など労働法規の適用を受けて働くA型事業所について、中小企業の立場から可能性を考えようと、初日は厚生労働省からの行政報告の後、「良きA型モデル」を築くために同友会会員A型事業所がめざすべき方向性と題して問題提起がなされ、事業所評価システムの発表などを行いました。その後、3つの分科会に分かれ、熊本、長野、神奈川のA型事業者からの実践報告とグループ討論を行い、夜は懇親パーティーで多くの仲間同士、さかんに意見交換が交わされました。

 2日目はパネルディスカッション「私たちがA型事業所に取り組む意義」を行い、グループ討論では、同友会理念に基づいた一般雇用、A型事業所での雇用、それぞれに役割があることなどが指摘されました。中小企業が地域に果たす役割の大きさ、A型事業所による障害者雇用の推進の必要性等を確認するなど、非常に有意義なフォーラムであったと言えます。

ぜんち共済(株)代表取締役 榎本 重秋

「中小企業家しんぶん」 2015年 7月 25日号より