健康・省エネとリフォームビジネス拡大の方向性【東京】

「エコ・建設展示商談会」開催

東京同友会

 11月12日、東京都渋谷にて東京同友会エコ委員会・建設関連部会の共催で「エコ・建設展示商談会」が開催され、22社が出展、延べ75名が参加しました。

 3年ぶりとなった今回のテーマは「健康・省エネとリフォームビジネス拡大の方向性」。会員企業が集まり、お互いの商材や取り組みを情報発信・交換、マッチングする場を設けることで、同業種・近接業種との連携、異業種とのシナジーなどを生み出すことが開催の趣旨です。

 特別セミナーでは、「健康・省エネ・リフォーム」で最前線を走る全国各地の中小建築関連企業の事例研究をしている若手研究者、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院の江口亨准教授が「先進事例にみるストック活用ビジネスの方向性」と題して講演しました。自身も静岡県熱海の繁華街の空き店舗再生活動に加わるなど、若い世代の視点から新しい取り組み・価値観を提案しました。

 続いて、事例報告として、宮城同友会の(株)建築工房零の小野幸助社長から「健やかな暮らし創造業をめざして~家づくりを通した価値観の転換へ~」と題し報告がありました。経営指針の実践が結果として東日本大震災の3・11後の企業存続を可能にしたこと、3・11の体験を経て、地域の防災基盤としての自社の役割を果たそうとする中で、新しい事業の柱が育ってきていることなどの報告がありました。

 2人の報告に共通していたことは、「業種の枠を超える思考」「異業種との連携」です。これは同友会理念の共有という共通基盤を持つ同友会だからこそ力を発揮できる分野と確認した商談会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 12月 5日号より