地方創生期~中小企業が地域の未来を創る 第23回経営フォーラムを開催【大分】

 大分同友会は11月24日にレンブラントホテル大分で「地方創生期~中小企業が地域の未来を創る~」をテーマに第23回経営フォーラムを開催しました。会員、行政、学校、関係機関を含む235名が参加しました。

 宮永尚・実行委員長、佐藤貞一・代表理事のあいさつの後、来賓として佐藤樹一郎・大分市長からもあいさつがありました。

1社もつぶさない

大分同友会

 基調講演では、岩手同友会気仙支部幹事長の河野通洋氏((株)八木澤商店 代表取締役)が講演しました。

 河野氏は同友会に入会し、宮城同友会が行っている経営指針を作る会を受講します。金融機関対策の経営計画書を持って参加し、全く学ぶ気がありませんでしたが、周りがどんどん変わっていく中、自分だけが成長していないことに気づきます。そして、会社に戻り、社員に「信頼関係をつくっていこう」と宣言をしました。

 東日本大震災では、86・4%の企業が全壊しましたが、「1社もつぶさない」ことを掲げて取り組んでいます。なつかしい未来創造(株)を立ち上げ、新しい雇用を生んでいます。陸前高田市は20~24歳の人口が震災前と比べ140%増え、全市町村別の新規創業率は全国5位となっています。陸前高田市でできることは日本のどこでもできるのではないでしょうか、と話しました。

 基調講演後は第1分科会(経営指針の実践)、第2分科会(税制について考える)、第3分科会(採用・教育)、第4分科会(障がい者問題)の4つの分科会に分かれて、それぞれ学びを深めました。

 懇親会では、テーブル対抗のクイズ大会を行い、会員同士の交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 12月 15日号より