蒲郡地区(愛知)

三位一体経営を共に実践し、学び多き同友会活動で、21世紀型企業をめざす

 3月25日、ロワジールホテル豊橋にて、東三河支部総会と蒲郡(がまごおり)地区設立総会が同日開催され、総勢99名が参加しました。

 蒲郡地区の発足にあたっては、東三河支部の2013年度の支部方針で(1)会員が活躍できる場づくり、(2)役員育成の場づくり、(3)東三河域内の空白地区の解消を目的に、増強に取り組んできました。そしてこのたび、蒲郡地区の発足準備が整い、発足に至りました。

蒲郡市をエリアとする蒲郡地区は、会員数19名で発足し、愛知同友会60番目の地区となります。蒲郡地区の設立総会では、初代地区会長に就任した、丸七住宅(株)・代表取締役の岩本敦行氏から方針が発表され、「三位一体経営を共に実践し、学び多き同友会活動で、21世紀型企業をめざす」をテーマに掲げ、「同友会活動は企業経営と不離一体との認識を全会員で共有し、すべての活動を学びの場とし、自社の経営に生かしていこう」と語りました。

蒲郡市の産業

 愛知県蒲郡市は、本州のほぼ中心に位置しています。2つの大きな渥美半島と知多半島に囲われた海辺の観光地で、三河湾国定公園に指定されています。約47キロメートルの海岸線沿いに4つの温泉地を持ち、市内には日本の文化を感じさせる神社や仏閣の多い、美しい土地です。

 また、「日本後記」によれば、この地方ですでに延暦18年(799年)頃から織物が行われていたとされています。それが後に三河織物へと成長し、伝統産業となりました。蒲郡は早くから織物・繊維ロープ工業が発展し昭和40年代には工業製造出荷額のうち、80%近くを繊維関連が占めるほどになりましたが、その後ニーズの変化や工業の多様化の結果、相対的に繊維関連の比率も低下していきました。しかし、現在でも、繊維ロープ製造業界においては日本一の生産量(約40%)を誇っています。

 2つの大きな半島に囲まれた、温暖な気候を生かしたフルーツ栽培もさかんで、特に「みかん」の生産では日本国内で有名で、ハウスみかんについては日本有数の出荷量があります。

会員拡大で地域を発展

 蒲郡地区の発足を契機に、市内の中小企業に同友会理念を広め、会員を拡大し、地域で同友会理念を実践する企業を目指す仲間が増えることで地域を発展させていく新たな一歩を踏み出しました。

愛知同友会

「中小企業家しんぶん」 2016年 7月 5日号より