若者が残りたいと思える風土をつくろう~高校の先生方との意見交換会【大分】

大分同友会

 大分同友会は6月24日、大分市コンパルホールで高校の先生方との意見交換会を開催しました。学校、行政など44名が参加しました(=写真)。学校側として、田本政宏・国東高等学校双国校進路指導主任、企業側として、麻生太一・(株)翼専務取締役、川原田萌・(株)翼社員が報告しました。

 まず佐藤貞一・大分同友会代表理事から同友会理念の説明を行い、その上で、「最も大切なのは若者の活躍です。企業に役立つ人から地域に役立つ人を育てていきましょう」とあいさつしました。

 続いて、入社4年目の川原田萌氏が「社長が学校に来て求める人物像を熱く語る姿が印象に残ったこと、入社1年目はがむしゃらに働き、2年目は後輩ができたが先輩の退社で悩み、3年目になって初めてお客様から気づかされることが多いことなどを報告しました。

 次に田本氏からは高校生の就職に対する考え方、進路指導の取り組み、企業へのお願いしたいことなどを丁寧に報告。生徒にアンケートをとったところ、40%の生徒が県内に就職したいと答え、また、「就職するとしたら大企業、中小企業どちらでもよい」が62%という結果であったと話しました。

 最後に麻生氏は「中小企業は常に荒波にのまれていますが、自分で舵を握ることができます。何でも積極的に取り組むことが大切です。中小企業で働くことが『地域のためになる』と伝えてほしい」と報告しました。

 その後「地域の活性化」をテーマに意見交換を行い、企業側と学校側からの目線で率直な意見交換会が行われました。

 最後に羽矢一弘・大分同友会共同求人委員長から今日の総括として「われわれも中小企業の魅力をもっと発信していきます。どうぞ先生方も魅力ある中小企業が地域にたくさんあるということを知っていただき、大分の若者が大分で働きたいと言えるような風土を一緒につくっていきましょう」と締めくくりました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 9月 5日号より