お互いの課題・悩み出し合い同友会の自信と確信を広げよう~栃木・設立30周年記念 経営フォーラム

 8月26日、栃木同友会は創立30周年を迎えたことを記念し「集え!悩める事業者よ~ブランディングは大企業だけのものではない~」をスローガンに経営フォーラムを開催。当日は中同協関東甲信越ブロックから7同友会と中同協からも参加があり、41名のオブザーバーを含む123名が出席しました。

栃木同友会

 最初に、石川大樹・実行委員長があいさつ。次に記念講演として宮崎由至・三重同友会顧問((株)宮崎本店代表取締役)を招き「未来を拓く『社員と輝く経営』~伝統産業を生き抜く、(株)宮崎本店の経営戦略と実践」をテーマに報告がありました。

 宮崎氏はフォーラムのスローガンであるブランディングについて自分の商品の値段を自分で決められる価格決定権こそが重要として、(株)宮崎本店の販売するキンミヤ焼酎を例に中小企業の狙うべき市場は「スモールマーケット、個性的で差別化された商品、高価格、地域・商品・顧客別シェア」にあると強調しました。

 宮崎氏は「自社の強みと弱みを客観的に見てくれているのが同友会の仲間です。同友会で経営を話しあうことがブランディングにつながります。そして、ブランドを打ちだすという戦略を経営者が示し、戦術としてその方法を考えるのは社員です。社員が担当分野に自覚を持って取り組み、成長することこそ会社の成長です」とまとめました。

 質疑応答の後、謝辞として八木仁・栃木同友会代表理事は「お互いの課題や悩みを話し合い、経営をよくしていくことが同友会の最大の魅力です。『同友会は入会したときから全国とつながっている』ことを意識して学んでいきましょう」と述べました。

 懇親会の冒頭八木氏が「今、栃木同友会は変わりつつあります。日々成長し、今の活動に自信と確信がでてきました。これからはそれをまわりに広げていきましょう」とあいさつ。次に来賓として柳道夫・栃木県産業振興センター理事長が祝辞を述べました。三宅一男・東京同友会代表理事、山本克己・千葉同友会代表理事のあいさつ、各地同友会からのメッセージ紹介の後、山中重雄・栃木同友会相談役理事が乾杯の発声。懇親会では歴代代表理事の日野川勇1、石井国夫、深澤雄一、山中重雄の4氏が登壇し表彰されました。最後に、石綱知進・栃木同友会副代表理事が今後の前進を誓い閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 9月 25日号より