地域に若者を残すキャリア教育を~共同求人と社員教育委が文科省、厚労省、経産省と懇談

 9月8日、中同協社員教育委員会と共同求人委員会は、厚生労働省、文部科学省、経済産業省と大学でのキャリア教育と就職活動に関する情報交換会を開催しました。昨年は3省を訪問し、それぞれ懇談しましたが、一堂に会して行うのは初めてのことです。

共同求人と社員教育委が文科省、厚労省、経産省と懇談

 中同協からは小暮恭一・共同求人委員長、川中英章・共同求人副委員長、佐藤全・共同求人副委員長、梶谷俊介・社員教育委員長、平田美穂・中同協事務局長、中平智之・主任事務局員、横山朋美・主任事務局員が参加。佐藤氏が司会をつとめ、まず、各省より大学でのキャリア教育や就職活動に関する施策について説明がありました。

 文部科学省は、高等教育局学生・留学生課、課長補佐の小代哲也氏と専門教育課、企画官の福島崇氏から就職・採用活動開始時期変更をめぐる動きについての説明や大学のキャリア教育の実施状況、インターンシップの推進に向けての事業の紹介がありました。厚生労働省は、職業安定局若年者雇用対策室、室長補佐の秋山雅紀氏から若年者雇用対策と若者雇用促進法の説明やユースエール認定企業の紹介があり、経済産業省の経済産業局産業人材政策室、産業労働専門職の橋本賢二氏からは産業界を取り巻く環境変化とキャリア教育の重要性についてさまざまなデータをもとに説明がありました。

 中同協からは、各同友会で行われているキャリア教育やインターンシップの取り組みを紹介し、その後意見交換を行いました。

 地方で若者が減っていく中、各地域に若者を残し、育てていくことが重要であり、中小企業が多い地方では特に学生が職業選択をする上で、キャリア教育の必要性は高まっています。今回の情報交換会を通して、施策への理解が深まり、同友会としてキャリア教育支援や採用活動の取り組みを発展させていく課題も明らかになってきました。

 今後も定期的にこのような場を持つことの重要性を確認し、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 10月 5日号より