共同求人・社員教育活動全国交流会へキックオフ~経営フォーラム2016【島根】

島根同友会

 島根同友会は11月5日、島根大学との共催で大学、高校を含む産官学金の関係者に82名のゲストと学生42名も加わった322名が参加し盛大に経営フォーラムを開催しました。

 冒頭、小田隆弘代表理事があいさつで同友会の理念とグループ討論の重要性をアピールしました。次に基調講演として、河野通洋・岩手同友会気仙支部幹事長((株)八木澤商店代表取締役)、田村滿・岩手同友会代表理事((株)高田自動車学校代表取締役)から「どんな時も展望を掲げ、地域と共に足元を固め、未来を切り拓く」と題し報告がありました。

 河野氏は、われわれ中小企業の経営者が、新しい価値に磨きをかけて、新しい仕事、商品、サービスを生み出すことを怠った結果、雇用できず若年人口が減少し地域が衰退したとする原因自分論と、自ら変わるため同友会で学び経営指針を作り、1社1人ずつでも雇用を生み出す必要性を紹介しました。一瞬で多くを失いながらも諦めない陸前高田の再生は、たくさんの挑戦の中失敗もあり、今はまだわずかな成果だが、これからの日本の中山間地の処方箋になると宣言しました。

 田村氏は、地域を発展させるには事業家自ら行う企業づくりが最も大切とし、10年で500名の雇用創出を目標とするなつかしい未来創造(株)について、1000年先の子どもたちのためにわれわれに何ができるのかを問い、新たな産業を生み出し雇用を迅速に作っていくため、社会的課題をビジネスの形で解決するソーシャルビジネスとして取り組む経緯を紹介しました。また地産地消より地消地産の考えに立ち、挑戦こそが日本や島根にとって大事になってくると締めくくりました。

 「私たちは地域の明るい未来を創るために何をすべきか」をテーマに50グループが討論しました。森山昌幸座長は、若者を残し、増やし、育つ地域づくりを若者の立場で考え、未来の明るい島根を地域と共につくろう、討論で決意したことを行動しようと呼びかけました。

 閉会あいさつでは佐藤利夫・島根大学副学長が、あらゆる主体者が一堂に会した本フォーラムの意義を伝え、熱気あふれた懇親交流会では、野津積実行委員長が謝意とともに来年12月の「2017年共同求人・社員教育活動全国交流会・島根」に向けて今回ゲスト参加の経営者を仲間に入れながら300名会勢で開催することを宣言し、全員で成功を誓い合いました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 12月 5日号より