組織の歩みを振り返り同友会での学びを新たな確信に~創立30周年記念行事【奈良】

 今年30周年を迎える奈良同友会は、1月24日に「創立30周年記念行事」を奈良市の奈良ロイヤルホテルにて開催、会員と来賓・ゲスト合わせて225名が参加しました。

奈良同友会 創立30周年記念行事

 第1部の記念式典では、来賓の奈良県産業・雇用振興部長の森田康文氏より「個性とともに非常に向上心・積極性のある集団として期待を寄せています」とあいさつがありました。

 つづいて会歴30年となる会員に対し、長年の尽力に対する感謝状と記念品の贈呈が行われました。

 記念講演では(株)徳武産業代表取締役会長の十河孝男氏(香川同友会)が「感動のオンリーワン企業を目指して~お客様のニーズにとことん寄り添った真心経営~」をテーマに講演。その後は「企業づくり((株)EVENTOS代表取締役・川中英章氏・広島)」「地域づくり(丸平木材(株)代表取締役・小野寺邦夫氏・宮城)」「同友会づくり((株)イベント・トゥエンティ・ワン代表取締役社長・中野愛一郎氏・奈良)」の3分科会に分かれ、実践報告とグループ討論を行いました。

 30周年記念行事にあたっては開催する意義について前年度から討論を重ね、(1)次の10年にむけて自社・地域・奈良同友会を展望する、(2)歴史を振り返り設立当時の想(おも)いや志を知る、(3)同友会で学ぶことは間違いないという確信を広め、深めるという3点を事業目的に掲げ取り組みました。

 各支部・委員会・部会の担当者で組織された実行委員会では、会勢の推移や、時代により活性と停滞があった組織活動の歩みを振り返り、当時を知る会員と近年入会した会員が交じって議論するなかで「会員の自主的な学びの要求こそが会活動の継続と発展につながる」「経営課題はひとつ追求して終わりではなく委員会などで横断的に学び『人を生かす経営の総合実践とは』を問い続ける必要がある」という共通認識が醸成されていきました。会議でも当日の懇親交流会においても、「なぜ同友会で学ぶのか」「これから何を学びたいのか」ということが会歴や年齢問わず力強く発信されました。

 今後は記念行事の様子も含めた記念誌を編纂する計画で、引き続き次の10年を展望する活動の一環として取り組まれます。

「中小企業家しんぶん」 2017年 2月 25日号より