【変革と挑戦】69 女性リーダーの育成と創業支援で女性部の活性化を【岡山】

岡山同友会 第3期女子大学

 岡山同友会では、2015年に開催された女性経営者全国交流会(以下女全交)をきっかけに、女性部主催による「女子大学」を開講し、今回で3期目を迎えました。

女性リーダーの育成

 2014年に女全交設営に向けて実行委員会が組織されると、ほぼ同時に女子大学の企画が持ち上がり、初年度は女性リーダー(幹部)を育成することを目的に8回コースで実施しました。参加対象は女性幹部社員ですが、原則として経営者自身が共に参加することとし、「社員共育大学」などと同様の姿勢で参加者がお互いに学び合う場になりました。

 オブザーバーとして女子大学に参加した方が後日入会するケースもあり、第2期(2015年度・全6回)は入会間もない新会員が例会よりも気軽に学べる場としての機能を重視して開催しました。第2期の企画の中心となったのは、女全交設営をきっかけに入会し、実行委員会に関わる中で同友会との接点を増やしてきた会歴の浅い女性会員でした。個人事業主が多かったため、組織経営をめざし、事業規模を拡大するための足がかりになることも念頭に置いて企画されました。

 創業間もない経営者が社員を雇用し、会社を成長・発展させるためにはどのようなことが必要かという視点で組まれたカリキュラムは、企業会計についての講義から将来のビジョン策定とその発表に至るまで、幅広い内容で参加者の満足度も高いものとなりました。原則として資料準備等のほかは事務局の手を借りず、会員のみによる自主運営を実践しており、その中で主体者意識も醸成されつつあります。

女性会員の増強も視野に

 今期(2016年度・全6回)は2月2日に開講し、「夢を現実(かたち)にする女子大学」と銘打って、めざすべき自身の将来像に向かって、そこに到達するための計画をできるだけ具体化していくことに主眼を置いています。非会員6人を含む合計14人が参加し、毎回、4グループに分かれて課題に取り組んでいきます。会歴の長い会員はグループには加わらず、助言者として補足的にアドバイスしたり、反省点などを部会の打合せ時にフィードバックするなどの役割を担います。

 女性部は現在、「例会・交流会グループ」「女子大学グループ」「広報グループ」の3部門で役割を分担し、それぞれのグループで自主的に運営を担いながら、e.doyuの掲示板などで情報共有を図り、横の連携をとりつつ活動を進めています。今後はグループ間の連携の一層の強化に取り組みながら、女性部の活性化、女性会員の増強に取り組んでいきます。

「中小企業家しんぶん」 2017年 3月 5日号より