連携深め経営支援へ~福井信用金庫と覚書締結【福井】

福井同友会 福井信用金庫と覚書締結

 福井同友会は1月27日、2017年賀詞交歓会にて、福井信用金庫と「中小企業等支援に関する覚書」を締結。信用金庫との間では、全国で15番目(55金庫目)の締結事例となりました。

 具体的な連携内容は、(1)中小企業等への情報提供、(2)相互の研修等への講師派遣、(3)地域における経済情報、動向等に関する情報交換、(4)個別企業からの相談対応、(5)その他中小企業等の支援に寄与する事項の5項目。本覚書は、地域の中小企業等のさまざまな課題に対して親身に寄り添うネットワークを構築し、中小企業等の経営基盤や地域振興への取り組みを一層強化することを目的に締結されました。

 今回の覚書締結には、昨年9月に金融庁が公表した「金融仲介機能のベンチマーク」が追い風となりました。信用金庫としては初めて福井同友会に入会するなど、相互のコミュニケーションを深めてきた中での提案でしたので、より多くの会員企業に知ってもらうため、賀詞交歓会の開催に合わせて事前準備を進めてきました。また、締結に先立ち「人口減少社会を生き抜く中小企業と信用金庫」をテーマに高橋理事長が講演。今まで以上に金融機関を身近に感じた中での締結式となりました。

 中小・零細の事業者にとって、地元密着の経営支援は非常に心強いものです。「経営課題を見つけ出し、解決策を提案することで会員企業の成長を後押ししたい。決算書や担保に依存せず、リスクを取った積極的な融資も行っていく」という福井信用金庫の意欲も示されました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 3月 15日号より