役員の役割を深め、よい企業と組織へ【中同協関西ブロック支部長交流会】

 4月13日に、大阪キャッスルホテルにて中同協関西ブロック支部長交流会が開催されました。近畿2府4県の同友会から、総勢155名の参加がありました。

 交流会の目的は、中同協の方針を共有し、よりよい企業づくりを土台にした「増える組織、減らない組織」としての支部活動について経験交流と検討をすること。また、支部長、代表役員などの経験交流を通じて支部長の役割を深めることです。

 田中信吾・中同協関西ブロック担当副会長より開会のあいさつがあり、事例報告として、烏田聡・大阪同友会東大阪東支部長が「小グループ活動を旺盛にした地域密着の支部づくりを」として報告。全会員参加型の小グループ活動を行うことで、企業づくりと地域づくりの意識が支部内に醸成されつつあること。支部幹事会の意思統一を図り、モチベーション維持のため年間2回の山場を設けて、支部運営に取り組んできたことが報告されました。

 青柳孝幸・滋賀同友会北近江支部長から「支部長になれば企業づくりがドンドンすすむ」として、「経営指針を創る会」受講前後の自社の状況より、理念経営の実践が発展につながっていることが報告されました。

 研修として、山田茂・中同協経営労働副委員長が、「改訂された『経営指針成文化と実践の手引き』における10年ビジョンのめざすもの」というテーマで、「あらためて支部長に労使見解にある『経営を維持し発展させる責任があります』の提起について支部の役員間で真剣に討議してほしい」と訴えました。

 その後、20グループに分かれて、「支部活動では地域密着や地域連携をどのようにすすめていますか」「同友会活動(役員になって)が自社の企業づくりに結びついていますか」という2つのテーマでグループ討論を行いました。支部長の不安や悩み、支部長経験者からの体験談など府県の垣根を越えての経験交流ができました。

 グループ討論内容の発表後、各府県より代表してそれぞれ1名の支部長が熱い決意表明を行いました。

 最後に、野田勝広・京都同友会代表理事よりまとめがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 5月 5日号より