合同企業説明会を学生が評価!提案を反映して初めての開催【京都】

 5月16日に京都同友会と滋賀同友会の合同で「社長と話せる京都・滋賀しごとNavi合同企業説明会」を京都テルサホールにて開催しました。京都同友会で2015年に共同求人活動が再開。今回で2回目の合同企業説明会となりました。当日は96名の来場者に加え、27名の見学があり、来場者に対して経営者・求人担当者が自社について丁寧な説明を行いました。

 今回の合同企業説明会は、京都文教大の学生と課題解決型学習(以下、PBL)で取り組んだ内容を反映しての開催でした。その内容は、昨年度の合同企業説明会を学生が見学し、学生の目線から評価・改善点を提案してもらうというものでした。

 今回のPBLに取り組んだ学生たちは合同企業説明会を見学した後、出展した企業や事務局へのヒアリング・SWOT分析・学内アンケートなどを用い、分析・評価を行いました。

 その中で学生たちは、中小企業についての理解を深めることができ、また共同求人活動に参加している会員経営者は、学生がどのような視点で就職活動や企業を見ているのかといったことについて知ることができました。合同企業説明会に向けても出展企業に学生からの声を共有することで、事前準備やブース対応に反映させ、充実度を高めていきました。

 開催当日は学生からの提案を踏まえ、経営者は同友会のハッピを着用し、一目で経営者とわかるようにしました。また、当日同会場にて併催した就活学生向けセミナーの内容を、学生が中小企業に抱いている「どういう思いで今の仕事をしているのか」「将来のビジョンや求める人材像」といった疑問や関心に応えることを中心に講演を行うなどの工夫を凝らしました。

 その結果、学生から出された課題は改善され、来場者からは「理念を通して各企業の考えや価値観を知ることができた」「各社の社員さんから仕事のやりがいなど、直接話を聞くことができた」などの声をいただき、満足度の高い合同企業説明会になりました。今回の教訓を生かして次回以降も取り組んでいきます。

「中小企業家しんぶん」 2017年 6月 15日号より