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笑いあり涙あり「継ぐまちファクトリー」に酔う~本多哲夫・大阪市立大学教授が中小企業描く【大阪】

継ぐまちファクトリー

 本多哲夫・大阪市立大学商学部教授は、長年、大阪同友会の憲章条例推進部のアドバイザーとして大所高所から指導してくださっています。その先生が何を思ったのか、はたまたあふれる才能のせいか、コメディタッチの脚本「継ぐまちファクトリー」を執筆。それが本格的な劇となり、8月25日から3日間、大阪市立大学の由緒ある田中記念会館にて上演されました。

 3日間で412名もの市民、学生、経営者、研究者などが集まり、大阪同友会からも堂上会長、仁張・森嶋・山田各代表理事をはじめ多くの同友会会員が観劇(感激)しました。上演に際し、日刊工業新聞や読売テレビなどマスコミの取材もありました(9月21日読売テレビ放送)。

 今年の1月、大阪同友会の歴代憲章政策本部長が勉強のために任意に集まり42回目となる政策研究会で、本多先生から自信なげに、「こんなん書いたんですが…」と紹介がありました。

 「面白いやん」とみんな無責任に叱咤激励の発言が飛び交いました。特に、前政策部長の藤川氏は、長年劇団に関わっておられるプロ的存在だけに、厳しくも暖かい指摘をされます。たまたま前年に上演された藤川氏が関わる劇団「息吹」の劇を観劇されたことが本多先生執筆のきっかけになりました。本多先生は、このときの皆さんのご意見に「本当に勇気をいただいた」と回顧されています(私たちはすぐ本気にしました(笑))。

 そのあと、大阪市立大学の伝統ある「劇団カオス」に舞台化の話を持ちかけると一気に具体化が進み、次年度新学科が立ち上がる商学部の開設記念プレイベントとして商学部教授会で承認されるなど、話が大きくなっていきました。

 また、昨年大阪で行われた中同協第48回定時総会の展示ブースで販売されていた「かたつむり」のモニュメントを先生がたまたま購入されたことがきっかけで、舞台の小道具の1つにそれが使われることになります。製作したのは大阪同友会会員の光製作所。そして、劇団員が光製作所さんを事前訪問することになります。大企業志向の強い大阪市立大学の学生が中小企業の現場を初めて見るという体験は新鮮な学習効果を発揮、演技の質に貢献することにつながりました。

 劇の内容は、ものづくりの中小企業を題材に、後継者問題と個人保証の問題、下請け切りの発生、厳しい銀行支店長との攻防と変化する支店長、インターンシップで子どもが変わっていく姿、d会社の強みの再発見、新しい営業の展開、社員の自信と誇りの回復など見どころ満載で、特に、中小企業の社会性に焦点を当てたところは本多先生らしい内容となっていました。

 上演後は舞台上で本多先生が司会役となり、役を演じた学生と本多先生の友人でもある大学教員のトークショーがあり、非常に満足度の高いものでした。

 先生いわく「大変なことになってしまった」という心境のようですが、すでに第2弾の執筆にかかわっておられるとか。努力される方には、天は二物を与える、ものなんですね。

大阪同友会 事務局次長 山浜 光一

「中小企業家しんぶん」 2017年 10月 15日号より

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