経営変革、待ったなし!~四国を労使見解の聖地に~第12回経営フォーラム【徳島】

 徳島同友会は、10月18日アスティとくしまにて、「経営変革、待ったなし!~四国を労使見解の聖地に~」をメインテーマに第12回経営フォーラムを開催し、四国内外から182名が参加しました。

 今回の特徴は、中同協四国ブロック内で「労使見解」の学びを深め、広めることを開催目的としました。基調講演と分科会の講師・報告者を四国ブロックで固め、それぞれが人を生かす経営の実践事例を報告しました。そのため、ブロック内の同友会へも積極的に参加を呼びかけ、四国ブロックや中国ブロックからも20名の参加がありました。

 冒頭の全体会では、実行委員長である山城真一代表理事より、「四国ブロックで人を生かす経営を深め、経営姿勢を確立し、経営指針を成文化する。社員をパートナーと捉え、地域や県全体をよくしようとの思いで、本日の基調講演から分科会にかけた流れとしました。私も“人を生かす経営”に触れ、考え方が大きく変わり、実践してきました。その結果、当社ではパート・アルバイトとして親子で働いていただいている事例や、おばあさん・お母さん・お孫さんの3世代で働いている事例が出てきました。『労使見解』を実践している結果の1つだと思います。厳しい経営環境ですが、会社を維持し発展させることを一緒に考えていきましょう」とあいさつしました。

 基調講演は、ワコウクリーンサービス(株)代表取締役の吉武恭介氏より「待ったなし!社員と共につくる未来~10年ビジョンづくりは経営変革だ~」をテーマに、7年前に経営指針を成文化し、以後、社員とともに毎年更新。昨年度1泊2日の合宿で10年ビジョンを作成、そうした中で着実に業績を伸ばしている報告をしました。

 その後、第1分科会「会社の成長は、社員の満足度を高める働き方改革!」(川北哲氏、香川同友会)、第2分科会「社員と共に作る経営指針が社員共育の土台」(平野啓三氏、愛媛同友会)、第3分科会「人を生かす「就業指針」をつくろう!」(林哲也氏、香川同友会)に分かれ、自社の経営課題に沿う分科会で学びを深めました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 12月 5日号より