人を生かす組織・人を育てるシステムをつくる

【2019年5万名達成を】(連載第8回)

 中同協では設立50周年となる2019年へ向けて全国会員数5万名達成を掲げています。今回は山城真一・中同協副会長(四国ブロック担当/徳島同友会代表理事)からのエールを紹介します。

 ある日、愛媛同友会・四国中央支部長の長野さんと電話しておりました。話の途中「徳島の会員さんからの紹介で1人の女性経営者に入会していただきました。ありがとうございました」とのこと。

 詳しく伺うと、ある業界の集まりで徳島同友会の会員が「同友会はいいですよ。経営の勉強ができますよ」と発言され、入会を決意してもらったそうです。この話を聞いて大変うれしくなりました。会員さんが普段の何気ない会話で「同友会で経営の学びができますよ」といってくれたことがとてもうれしいのです。恐らく新入会員の方も経営課題をもって悩んでおられたのでしょう。お二人の出会いが、経営課題に取り組む、新しい仲間を生みだしたことをとてもうれしく思います。日常の会話で「同友会で経営を学び実践しましょう」といってくれる会員さんがたくさんいれば、増強ができるのだと、改めて感じられるエピソードです。

 10月18日に徳島の経営フォーラムが開催されました。「経営改革待ったなし 四国を労使見解の聖地に」がテーマです。前回までは、徳島の会員のみの参加でしたが、今回は香川から4人、愛媛から10人、高知から4人。四国外の岡山から2人と県外から20人の会員が参加されました。四国連携が進んできました。

 11月22日に愛媛同友会が、今治で経営フォーラムを開催されました。私が報告させていただいた分科会で、先ほどの四国中央支部に入会していただいた女性会員とお目にかかりました。「同友会に入ってよかった」とおっしゃっていただきとてもうれしくなりました。愛媛にも25名の他県からの参加者がありました。

 来年2月17日に小豆島で香川経営研究集会が開催されます。また多くの他県からの参加者があるでしょう。

 高知同友会も例会づくりと経営指針の成文化に熱心に取り組んでおられます。「四国はひとつ」で、4県が個性を生かしながら連携して増強に取り組んでいきます。

 「同友会に入ってよかった」「同友会の学びで会社がよくなった」という会員を多く生み出す「人を生かす組織・人を育てるシステム」をつくることが大切だと思います。その「同友会らしい」経営の根幹は「労使見解」です。「労使見解」を深く学び、実践し「四国を労使見解の聖地」にしたいのです。そして「四国はひとつ」のスローガンのもと、連携して共に5万名会員達成をめざします。

中同協副会長(四国ブロック担当) (株)サンフォート代表取締役 山城 真一

「中小企業家しんぶん」 2017年 12月 5日号より