互いのよいところを学び、ブロックの連携進める【2019年5万名達成を】連載第10回

 中同協では設立50周年となる2019年へ向けて全国会員数5万名達成を掲げています。今回は藤田光夫・中同協副会長(東北ブロック担当/福島同友会理事長)からのエールを紹介します。

 日本の労働者の約70%は中小企業に勤務しており、地方に行けば行くほど割合は高まります。東北地方の雇用を担っているのは中小企業です。また、地域の文化と伝統を守っているのも中小企業です。同友会の掲げる「よい会社」とは、地域からあてにされ、社員が生き生きと働いている会社です。よい会社がたくさんあれば、地域の活性化につながります。東北地方を元気にするためにも、一緒に活動する仲間をもっと増やしていかなければなりません。

 先日いただいた『北海道同友66号』で、北海道同友会札幌支部長の宇佐美隆さんが「真剣に経営はするが深刻にはならない」「日々反省はするが後悔はしない」「経営者は孤独と言われるが孤立はしない」という言葉を寄せており、たいへん感銘を受けました。

 同友会に参加すると、必ず経営のヒントを得ることができます。これは面白い考え方だな、いい考えだなと感心する経営者に出合えます。同友会のすごい所は、今の自分に必要なことは一体何なのかが分かるところです。先輩に聞けば何でも教えてくれます。本当に言ったことを実践しているか会社まで見せてくれる。経営についてそこまでお節介をやいてくれる会はほかにありません。

 教えていただいた中に「TTP」という言葉があります。よいものは徹底的にパクれの頭文字で、私自身も同友会の仲間からたくさんTTPさせていただき、よい会社づくりにまい進してきました。

 今、東北ブロックでは連携が進んでおります。若手会員が協力し「東北青年経営者フォーラム」という合同行事を初めて開催することや、「東北ブロック共同求人活動懇談会」の開催など、新しい取り組みが始まっています。青森、秋田では会勢を伸ばしていただいています。

 ブロックの交流連携を進める中で、お互いのよいところをTTPし、その勢いを東北全体に広め、5万名達成をめざします。

中同協副会長(東北ブロック担当)/福島同友会理事長 藤田 光夫(藤田建設工業(株)代表取締役会長)

「中小企業家しんぶん」 2018年 2月 15日号より