昨日の自分、昨年の自分と比べてどれくらい成長できたかを考えて【神奈川同友会】

 4月2日に神奈川同友会主催の「2018年度合同入社式」を開催しました。参加者は36社78名(昨年度は29社69名)。

 まず、先輩社員からの激励の言葉として日崎工業(株)の高橋沙弥氏が、1年を振り返っての感想、そして、入社してからの失敗や働くことの喜び、会社への感謝を話しました。

 次に新入社員からの決意表明では、新入社員を代表してキョーデン設備(株)の白瀬一翔氏より、社会・会社へ飛び込んでいく不安、社会人としての心構え、そして、人との出会いを大切に夢をもって仕事をしていきたいと希望に満ち溢れた元気な決意表明がありました。

 記念講演では「社会人として第一歩を踏み出すあなたへ~中小企業で働くとは、学ぶとは、生きるとは~」と題して、(有)ラ・フルールの今村奈美子代表取締役(かながわ女性経営者ネットワーク代表)が、中小企業とはどのような企業のことをいうのか、また、全国にはどれぐらいの中小企業があるのかなど、さまざまなデータに基づいて中小企業についての話からスタートしました。その後は、自社でどのような事業を展開し、何のために仕事をするのか、自社の存在価値とは何なのかなどについて、今までの実践、これからについて率直に語りました。最後のまとめでは、自分も他社や他の経営者と比べてしまい自分自身で辛い方に追い込んでしまった経験を話し、「他人と比べるのではなく、昨日の自分、昨年の自分と比べてどれぐらい成長できたのかということを考え、社会人として歩んでほしい」とエールを送りました。参加された新入社員はもちろんですが、参加された付き添い者も必死にメモを取っていたのが、とても印象的でした。

 そして、合同入社式の3日後には新入社員研修会を開催し、78名が参加しました。1日目は「社会人としてのマナーとは」、2日目は「働くとは何か、社会とは何か」というテーマで研修を進めていきました。研修の目的は「実践」であり、「他人の意見から自ら学ぶ」ということを参加者に伝え、前向きに取り組む姿が多くみられました。実際にビジネスシーンでの服装や名刺交換、電話対応について学び・実演すると、初めてのことばかりで戸惑う場面や固まってしまう場面もありましたが、参加者同士で確認し合いながら、社会人としてのマナーを習得しはじめていました。

 半年後には新入社員フォローアップ研修会が開催予定で、元気な姿でまた会えるのを楽しみにしている新入社員の姿が印象的でした。

「中小企業家しんぶん」 2018年 4月 15日号より