都道府県別の1事業所あたりの就業者数

 2015年国勢調査の15歳以上の就業者数を、2014年経済センサスの事業所数で割ってみると、都道府県ごとのおおまかな地域性が見えてきます。

 全国平均は1事業所あたり10.36人でした。高知県は1事業所あたり8.42人となり最も1事業所あたりの就業者数が少なくなりました。次に沖縄県が8.75人、続いて徳島県が8.78人となっています。これは人口と事業所と比較して、事業所が多いともいえます。地域に中小企業・小規模企業が比較的多いということも推測できます。

 逆に、千葉県は1事業所あたり14.39人と最も1事業所あたりの就業者数が多くなっています。次に埼玉県で13.71人、続いて神奈川県となりました。このことは、人口に比較して事業所が少ないともいえます。東京都は8.85人と4番目に1事業所あたりの就業者数が少なく、千葉、埼玉、神奈川の首都圏から東京に通勤していることが影響していることが推測できます。

都道府県別1事業所あたりの就業者数

「中小企業家しんぶん」 2018年 5月 25日号より