互いに実のある関係性の構築をめざす―愛媛信用金庫との連携【愛媛】

 愛媛同友会が愛媛信用金庫(愛媛信金)と連携協定を2016年3月に結んで以来、愛媛信金本部と「事業性評価に基づく融資取り組みの意見交換」の懇談を昨年から行ったことを皮切りに、今治支部や四国中央支部では同エリア内の支店長との意見交換会・懇親会を行い、ほかにもさまざまな連携した取り組みが行われています。

 2018年4月12日には広報情報化委員会の主催で、地域事業振興部長の松本浩一氏と同部の課長代理の増田陽典氏による「信用金庫学習会」を行い、31名が参加。銀行とは違う非営利・協同組合で地域経済の発展を目的とした、地域のお金を活動の源泉にする信用金庫の特徴を学びました。

 テーマは「(1)信金と銀行の違いとは? (2)信金から見た『お付き合いをしたくなる企業』とは? (3)実際の現場から共に良い会社づくりを考える」の3点。経営者の質、働きやすい職場環境をつくっているかどうかなどのポイントが重要であることが意見交換され、まさに「人を生かす経営」が問われていることが参加者全体で共有されました。

 四国中央支部の支部総会では山本哲也・三島支店長が報告し、同エリアの川之江支店長も駆けつけました。事業性評価の融資の取り組みのほか、融資の際に企業を見るポイントとして20項目以上にわたる「チェックリスト」を口頭で披露されるなど、自社経営に直接役立つ情報が紹介されました。

 また、愛媛同友会では新支部「南予支部」の設立をめざし、出張例会を2018年5月から開催。加地泰博・大洲支店長、松田祥孝・八幡浜支店長を招き、グループ討論も含めて参加され、懇親会では松田支店長から「これほど真面目に経営について語り学び合う経済団体はない、ぜひ南予地域に支部を」とエールがありました。

 これらの交流を機会に松山支部では融資取引を始めた会員も。今後も交流だけにとどまらず、互いに実のある関係性構築をめざしていきます。これらの交流の深まりもあり、愛媛信金『活動事例集2017』パンフレットには「愛媛同友会との連携」が紹介されています。

http://www.shinkin.co.jp/ehime/activitiescasestudies/

「中小企業家しんぶん」 2018年 7月 5日号より