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各地の動き
「中小企業家しんぶん」 2013年 1月 5日号から

早期に銀行対策を
金融円滑化法終了見据えセミナー

【大阪】


 大阪同友会政策部は2012年12月3日、「賢い銀行との付き合い方」と題し金融セミナーを開催、35名が集まりました。講師は元銀行の債権回収責任者。それだけに歯に衣着せぬ物言いで、中小企業金融円滑化法(以下、円滑化法)終了によってどのようなことがおこるのか、条件変更をしていない企業は関係ないのか、生々しい体験談をもとに学びました。

 銀行は金融庁の指導のもと年2回の自己査定を行なっています。次の自己査定は2月。条件変更を行なった企業は、それまでに目標が達成できる事業計画書を再提出すること、円滑化法に直接関係のない企業でも、取引先や仕入先はどうか、しっかり情報を集めておくことが大事であると講師から指摘がありました。

 また、銀行とは日頃から良好な関係をつくるために、月次試算表や事業計画書など自社のPRを含め情報提供を行なっておくことが特に大事であること。それは現在の銀行マンは各企業のことを全く知らないと思っても間違いないからと、ショックな内容もありました。

 さらに、同友会が提唱している経営指針などは事業計画書の中に書き込んで、どんどんPRし企業内容を覚えてもらうこと。銀行を1行にするのでなく、入りと出によって銀行を分けること。危機管理のシュミレーションをおこなっておくことなど重要な指摘がありました。

 いずれにしても2013年4月降、銀行の貸し出しは厳しくなりそうです。そのための対策を早期に講じることが重要です。

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