【10.07.28】7月に行われた全国の同友会事務局行事

 7月9~10日に「全国事務局リーダー研修交流会」が、7月22~24日に「全国事務局員研修会」が開催されました。その模様をお伝えします。

2010全国事務局リーダー研修交流会

 7月9~10日、中同協第42回定時総会終了後、大分東洋ホテルで「2010全国事務局リーダー研修交流会」が開かれ、17同友会と中同協から26名が参加しました。
最初に、「今の情勢に求められる同友会の課題と事務局の役割~時代が求める同友会運動とは何か、それにいかに取り組むか」と題して、吉田敬一・駒澤大学経済学部教授(中同協企業環境研究センター座長)が問題提起。

 日本経済のグローバル化と持続可能なバランスの取れた産業構造へ向かうための「文化型産業の担い手としての地域密着型中小企業」の育成が課題となっていること、同友会活動の“三種の神器”である「同友会の3つの目的」(日本的CSRの現代版)、「中小企業における労使関係の見解」(会社と社員は消耗品ではない)、経営指針づくり(経営指針に基づく戦略的経営は地域づくり・国づくりの前提条件)に確信を持ち、運動を進めてほしいと強調。創造的に仕事ができるような環境をつくり、地域分析・政策課題の整理能力をつけながら、地域内の学者・研究者・自治体職員の組織化する能力を強化してほしいと訴えました。

 2日目は「時代に要請される事務局をどうつくるか」をテーマに、川畑義行・福岡同友会事務局長と井上一馬・愛知同友会事務局員が登壇。それぞれの同友会事務局と役員との育ちあいや事務局のあり方、課題となっていることなどを報告しました。

 グループ討論では、それぞれの同友会事務局の課題となっていること、各々の抱える悩みや不安を交流しながら、創造的に新たな地域をつくっていく大きな夢を語り合いました。

2010年度全国事務局員研修会

 7月22日(木)~24日(土)には、さいたま市にて「2010年度全国事務局員研修会」が開催され、10同友会と中同協から20名の事務局員が参加しました。

 1日目は「研修会での獲得目標を明確にする」をテーマに、国吉昌春・中同協専務幹事より「同友会とはどうゆう会か~事務局として働くとは」、瀬野弘貴・新潟同友会事務局員より「入局して9年年間の学びと成長~私のやりがい・生きがい」と題し、それぞれ講義がありました。

 続く2日目には、「同友会運動の歴史と理念、現状に学び、自らの生き方を考える」をテーマに、松井清充・中同協事務局長より「同友会理念から~同友会づくり、事務局づくり」、午後には平田美穂・中同協事務局次長より「同友会運動の到達点と事務局員の役割」と題して、講義がありました。

 最終日の3日目には、会員経営者からの講義として、広浜・中同協幹事長より「同友会で、企業と私は変わった~事務局の皆さんへの期待」と題しての講義があり、まとめとしてそれぞれ3日間で学んだこととこれからの課題を発表し、閉会しました。3日間ともに講義はもちろん、グループ討論等を加えた、学びの濃い研修会となりました。

 参加者からは「自ら運動の主体者となって働いていきたい」「課題を見つめなおすことができた」「謙虚に学ぶ姿勢が大切だと改めて認識した」「モチベーションを上げる良い機会になった」等の声があがり、各自学んだことを持ち帰り、実践していくことを確認しました。