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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2002年8月15日号

▼ 今年もいろんな意味を持つ8月15日がやってきました。もちろん1945年8月15日の終戦の日です。この日を境に日本が大きく変わっていったことは年配者は良くご存知のはずです。しかし戦後60年近く経ちますと、もはやこの日の持つ意味が大いに風化しかかっています

▼最近入社してくる1980年代生まれの若者たちには、日本がアメリカと戦争をしたことすら知らない者もいるのが現状です。現代史の勉強が疎かになっていることを痛感します。現在の日本経済がここまで繁栄してきた原点を若者によく理解させておくことが大切です。賢者は歴史に学ぶと言われるように、社員教育に現代史の時間を持つことが必要だと感じますがいかがでしょうか

▼経営者の大切な仕事の1つに社員教育がありますが、歴史教育をおやりになっている社長がどれほどおられるでしょうか。合わせて自社の歴史を語り、先輩の偉業を称えて感謝する気持ちを養うことが重要ではないでしょうか

▼昨今、道徳教育の復活を叫ぶ声も挙がっていますが、教育現場に求めるより、まずは中小企業家が自社の社員教育で人の道を語れる人になることです。何事も人のせいや世の中のせいにせず、自らが行動することが先決です。まずは隗(かい)より始めよ、を心がけたいものです。

「中小企業家しんぶん」8月15日号より



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