<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2002年9月15日号

▼  総務省が3月31日現在で日本の人口は1億2648万人と発表しました。前年より19万3000人ほどの増加に留まっています。わずか0・15%の増加率です。年齢構成では65歳以上の割合が18・25%、15歳未満の年少者は14・33%と少子高齢化が急速に進行していることが伺われます

▼東京、名古屋、関西の3大都市圏の人口が全体の49・33%と約半数を占め、人口の都市部への移動が継続して起きていることが顕著に表れています。ちなみに同友会の全会員数3万6300名に占める3大都市圏の会員数1万1600名は32%。大都市圏同友会は人口の割に会員数が増えていないことが分かります

▼人口≒消費者と大ざっぱに考えれば人口は多いほど良いわけで、2005年ごろに人口のピークがくる日本はますます消費が減ることになります。少子化現象は先進国の共通の悩み。経営者はこの事実を経営の中でどうとらえるか真剣に考える時期に来ています

▼目前の経済問題や財政問題も大切ですが、30年後、50年後を見据えた思考をするのも時には必要です。出生率を上げるにはどんな政策が必要かを、経営者の立場で考えることが迫られる時代です。

「中小企業家しんぶん」9月15日号より


このページのトップへ