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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2002年10月25日号

▼ 秋。同友会の経営フォーラムの季節と言えるようになった。若い報告者も目につく。その場に臨んでみると、本番までに何度かリハーサルを経てきていることなどを知らされる。単に話すことに慣れるためでなく、報告のポイントを絞り込んだり、報告者自身が次に取り組むべき課題が鮮明になるような議論が行われている

▼こうした条件がそろえば、当然ながら若い報告者の成長は早い。先月、鹿児島で開催された第30回青年経営者全国交流会(青全交)でもいくつかの実例を見ることができた。ある報告者は青全交での報告者に選ばれるまで、例会等での報告体験ゼロであったという。指名されてから2度リハーサル的に体験している。報告を聞いていて実感したのは、準備されたその2度の報告と議論の中で、報告者も周囲も学びの枠も質も大きく広げていることだった

▼さらに感心もし学ばされたのは、地元へ戻ってから、報告者・座長・記録係の三者が、分科会の内容を確認し、改めて議論し、学ぶべき点を整理し、文章化したことである。報告は大仕事であり、終わればそれでほっとしたい。しかし、このような取り組みが広がれば、学びの質もテンポも飛躍的に高まるのは間違いない。

「中小企業家しんぶん」10月25日号より


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