<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 1月15日号

▼今年こそ良い年になって欲しいと願いつづけ10年以上が経過しました。バブル経験者の深層心理に共通する思いでしょうが、もう2度とあんな好景気はこないと分かっていても、ひょっとしてと、叶(かな)わぬ期待を抱いての新年初参りが毎年行われています。日本人は、新年だけはなぜか神社で祈る気持ちになる不思議な国民といえるかもしれません

▲先見力は経営者の大切な資質の1つです。時代の変化を的確に読み取り、自社を変革させていく上で重要な能力です。10年前に今日のデフレを読んで経営体質の転換ができた企業とそうでない企業では結果が明らかに違います。いかに経営者の先見性が企業経営の成否を握っているかが、ここ数年、産業界で証明されています

▲では、経営者は先見性を磨く訓練をしていますかと問われてどうでしょうか。筆者は毎年暮れになると、翌年の政治、経済、社会、スポーツの中から予想項目を10ほどにまとめて記載します。そして翌年の12月の先見塾で社員の前で発表します。もちろん社員も参加して自分の予想がどれくらい当たるか競うことにもなります。社長が外ればかりで、社員の的中率が高ければ社長交代の声が上がるリスクも承知の上ですが。

「中小企業家しんぶん」 1月15日号より


このページのトップへ