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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 4月25日号

▼東京の桜が散り始めたころ、感動的な便りを頂いた。30名規模で建築を含め不動産業を営む会員さんからだが、社員構成が主婦主体で、しかも空き地の雑草刈りや周辺道路の清掃などもボランティアでやり、関連ISOもしっかり取得していることに感心していたので、経営計画発表に際し、社員さん宛に贈った文への返信であった

▼発表会はイラク戦争で傷ついた子らが放映されている時でもあった。働くことと平和の関係も課題になったようだ。「お客様第一主義も環境整備も平和であってこそ。では何をやればよいのか」と手紙は自問自答で始まる。「人間にとって空気や水と同じように平和が大切」にいきつき、「世界中の人々が平和に暮らせるために自分たちのできること、それは自分たち一人ひとりが日々めぐり合う仕事の1つ1つに、みんなの幸せな暮らしを願う心を積み上げていく以外にはない」

▼「まだまだだけど、この積み上げの向こうにこそ平和とみんなの幸せがあるのではないか。1つの人づくりが街づくりに、そして国づくりへと続いていく。小さな会社ですが、みんなの夢や希望をのせ、そして大きな使命を担ってしっかり航海していきます」。そう結ばれていた。

「中小企業家しんぶん」 4月25日号より


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