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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 6月25日号

▼今年の関東は5月から梅雨のような感じであった。日照時間が平年の30%程度であったのではなかろうか。6月に入り、そのまま梅雨入り宣言があり、その後は典型的な梅雨模様が続いている

▼中同協総会を控えて、福岡の皆さんは開催日の天候を気にしていることだろう。会場がシーホークホテルと隣の福岡ドームなので、雨天であっても街の中を移動するのと違ってそう心配はないだろう。うまくいけば梅雨明け宣言の日に当たるような気もする。もちろん、天候に左右されないのが同友会のすごい点でもあるのだが

▼ところで、五月晴(さつきば)れというのは本来梅雨時の晴れ間をいうのだが、あまり知られていない。5月は旧暦の5月で今の6月の梅雨時に当たる。「五月雨(さみだれ)を集めてはやし最上川」は言わずと知れた「奥の細道」に出てくる芭蕉の名句であるが、初案は大石田の高野一栄宅に残した五月雨歌仙の発句である

▼曽良旅日記によれば、芭蕉が高野宅に滞在したのは旧暦5月28日で、陽暦で言うと7月14日となっている。そういう梅雨空が続いている中で、ぽっかり穴があいたような快晴の日に恵まれれば、その晴れの日に特別の名前をつけたくなるのはよくわかる気がする。

「中小企業家しんぶん」 6月 25日号より


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