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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 9月 15日号

▼同友会活動の柱に経営指針の成文化が言われて久しい。各同友会で成文化の研修会が開かれ、作成する会員が着実に増えていることは、同友会理念の実践者が増えた証しとして喜ばしい

▼さて作成した後はどう活用しているかが問題である。経営に生かしてこそ価値があるわけで、毎期毎期中身のチェックをして自社に合った経営指針に作り変えていく努力を続けているでしょうか。特に経営計画で掲げる単年度の数値目標に付いて月次でチェックができる仕組みになっているでしょうか

▼ここ数年の間に、同友会も金融アセスで注目される団体になった。理念も運動の内容もすばらしいと言われるが、さて会員企業の実態はどのレベルだろうか。今静かに金融機関が融資先の格付けをしていることは紛れもない事実。この格付け上位に入ることが、良い会社の一つの指標として、定着していることも認識しなければならない

▼とくに重要視しているところは、財務分析で自己資本比率をアップすることと、総資本利益率をあげることが求められてくる。経営指針の作成で科学性が求められるが、企業業績の科学的分析が中小企業でも必要不可欠な時代になったと言わざるを得ない。

「中小企業家しんぶん」 9月 15日号より


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