●2004年 2月 5日号 |
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▼企業の将来像、夢を経営者は常に社員に語ることが大切といわれています。「地域一番店に」「オンリーワン企業になろう」「100年企業をめざそう」等々 ▼ある同友会が行った社員共育大学(全6講)の終了式で受講生がこんな感想をもらしました。「(講師の)社長さんたちは会社の夢を熱心に語ってくれた。しかし、それは私の夢ではない」 ▼この発言を担当役員は大きな問題提起と受け止めました。社長はどんな企業をめざすのか、経営指針づくりのなかで夢はふくらみ、広がります。それが「みんなの夢」と思っていたが、実は「社長の夢」でしかなかった。よくあることです ▼そこで問われるのが経営理念の理解度です。浸透度といっても良いでしょう。「わが社は何のために存在するのか」「どんな商品、サービスを提供することで社会的存在価値を高めることができるのか」。毎日の仕事を経営理念の具体化、実践と結びつけて考える社風づくりが大切。そこを理解し合わないと会社は単に月給を稼ぐだけの場になってしまいます ▼人はだれもが働く喜び、やりがい、生きがいを求めています。トップの熱い思いを社員の目線で共に考え合う努力こそ必要でしょう。 「中小企業家しんぶん」 2月 5日号より |
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