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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2004年 2月 15日号

▼「同友会らしい」という言葉をよく使います。この中には「同友会もどき」のものも混在している。経営指針づくりを例にとって考えれば分かりやすい

▼同友会らしい作り方は、まず「労使見解」(中小企業における労使関係の見解)を良く理解することから始めることである。経営者の責任を明確にし、社員を良きパートナーとして位置づけ労使が一体になって作り、そして経営理念や方針を共有することが同友会らしい作り方と言われている。作ったが机の引き出しに入れたまま、額に入れて飾ったまま、朝礼で唱和するだけでは何の意味もないことを先輩諸兄が教えてくれた

▼そこで経営指針の社員への浸透をいかにするかが問われ、社員と共に育つ「共育」に繋がって来る。従って、社員教育のベースには常に経営指針がなければ同友会らしいとは言えない。これを毎年やるには定期の新卒採用をすることが一番効果が現れることが分かってきた

▼経営指針作り、共同求人による定期採用、社員教育の三位一体活動である。これが社員との一体感をはぐくみ、全社一丸の強じんな経営体質づくりに繋がっていく。良い会社作りは同友会らしいやり方がどれだけできるかにかかっている。

「中小企業家しんぶん」 2月 15日号より


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