<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2004年 11月 15日号

▼各同友会の経営研究集会や経営フォーラムの開催が相次いで行われている。参加者も年々増加してきて好ましい傾向である。経営課題が無い経営者などいないはずだから、必ず参加してもらいたいものだ。会員数の半分の方が参加することが最低条件になってくれればと願っている

▼今年の景況も後半に入り陰りが見えてきた。同じ業種、業界でも経営改革にいかに取り組んだかで業績の差が出てきている。経営とは「環境変化適応業」と言われるゆえんである

▼経営者の責任はいかに環境が厳しくとも、変化に対応して自社の経営を維持し発展させることである。維持することに汲々としている段階では、経営の責任を果たしていないと言うべきである

▼さすれば経営者は何をすべきか。まずは経営指針書があるかどうか。自社の強みと弱み、データとしてそれを持っているか。怖い物知らずのヤマカン運転の経営者が率いる会社にいる社員は、羅針盤のない船に乗せられたようなもので悲劇である

▼経営者たるもの、まずは自社の位置を測る意味でも経営研究集会に参加して、会員経営者から謙虚に学ぶという姿勢が必要である。年1回の定点観測の機会を逃してはならない。

「中小企業家しんぶん」 11月 15日号より


このページのトップへ