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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2005年 5月 25日号

▼本紙を会員の皆様が手にされるころ、5月27日は、秋田県中小企業家同友会創立総会の日である。1957年4月、東京で先覚者70名によって同友会が呱々(ここ)の声をあげてから満48年、この日は全国同友会満開の記念すべき日となる

▼会歴48年の田山謙堂中同協顧問も参列されるが、万感胸に溢(あふ)れるところと推察する。田山顧問をはじめ草創期の先輩役員の方々は、苦闘する中小企業の現状をみずから打開しようという声や動きがあれば、全国どこへでも手弁当で出かけ、時には夜を徹して同友会設立を訴えてきたのである

▼企業もご本人も共に健全健康で、加えて使命感にも似た強烈な精神力と情熱がなければ果たせなかった毎日であったであろう。企業に確約された安定はない。ましてや中小企業である。自社の経営に日々どれだけ心を砕かなければならないか、できればいつも現場で陣頭指揮を、と中小企業家なら皆思っている

▼しかし、時間も金も全て手弁当で献身的に飛び回って下さった諸先輩から、ついぞそんな愚痴(ぐち)めいたことを耳にしたことはない。条件が厳しければ厳しいほど密度の高い経営力を学び発揮する、そういう伝統も学び受け継いでいきたいものだ。

「中小企業家しんぶん」 5月 25日号より


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