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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2005年 7月 15日号

▼中同協総会が終了した。今年は中小企業憲章の大学習に取り組む記念すべき年になる。この学習運動が大きなうねりとなって地域経済の他団体に伝播(でんぱ)し、行政をも巻き込んだ大運動に発展することを期待したい

▼自社の足元を見つめ直し、地域経済の実態を調べ、自社の業界の動向を分析し、自社の発展を妨げる外部要因が何かを検証することが、憲章づくりに繋がる道程である。これは同友会3つの目的の総合実践である

▼中小企業家はプレーイングマネジャーが多いが、ほとんどの時間をプレーヤーとして過ごしてしまっていることが問題だ。たとえ少人数の会社でも経営者が経営の仕事をせず、目の前の仕事に没頭していては将来のことをだれが考えるのか不思議でならない

▼まず最初は1週間最低10時間は経営のことを考える時間を確保する。次は1カ月で何日間はプレーヤーをやらない日を決める。同友会の全国行事や経営研究集会に出席することができる。会社を留守にすることが幹部を育てる良い機会であることを知るわけである。計画的に時間を使う習慣を身に付けることが良い経営者の第一歩である。経営者の決断力は時間の使い方にも求められていると言うべきであろう。

「中小企業家しんぶん」7月 15日号より


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