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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2006年 12月 25日号

▼暮れも大詰めである。経営計画書を開いて達成度を点検している人、それどころではないと飛び回っている人もいるだろう。もう少し緻密(ちみつ)であるべきだったと反省している人、充実感にあふれている人などさまざまであろう

▼12月初め、NHKの夕方の特集番組で、千葉同友会の野老(ところ)さんが、ボランティアで続けてきた学童保育を10分間以上にわたって紹介された。昨年の中同協総会見学分科会で報告された方で、本業は不動産管理業であるが、学童保育は、26名の社員で35のボランティアを行っているうちの1つである

▼多いときには学童60名近くを預かる。社員は忙しく、社屋もいっぱい使っているが、1日中忙しいわけではなく、社屋も常に隙間がないわけではない。それを生かせないかと考えたのが始まり。夏休み1日保育期間の社長の起床は午前4時、児童の昼食準備を終え、自らマイクロバスを運転して家々を回る

▼児童のリーダーと翌日の打ち合わせを終え、社長業に戻るのが午後8時過ぎ、眠りにつくのは12時近い。空き地に花の球根を植える社員、九十九里浜の清掃に取り組む社員。女性社長は淡々として話す。「すべて地域づくりへの貢献です」と。

「中小企業家しんぶん」 12月 25日号より


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