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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2007年 10月 5日号

▼9月25日、福田新政権が発足、2週間にわたる政治空白にようやく終止符が打たれました。安倍前総理の突然の辞任表明にはだれもが驚かされ、いかなる事情があるにせよ「トップの責任の取り方としてはあるまじきこと」との批判が高まったのは当然でしょう

▼新内閣発足にあたり、中小企業家が望むことは第1に、地域と中小企業が元気になり、日本の景気を草の根から良くする政策を積極的に展開することです。日本経済は、一部大企業の好調に比して、多くの中小企業の収益回復は鈍く、「ミニ不況」的局面に入りつつあります

▼第2に、参議院選挙の結果を受けて早晩解散、総選挙となるでしょうが、限られた審議日数ではあっても、地域と中小企業の政策に重点をおく国会論議をぜひ展開して欲しいものです。それでこそ民意を真正面から問うことになります

▼第3に、より根本的には日本の経済、社会、文化及び国民生活における中小企業・自営業の役割を正当に評価し、中小企業政策を国の経済政策の柱にすえる「中小企業憲章」制定への論議を開始して欲しい。これこそ与野党が党利、党略抜きで一致結束、真摯に取り組んでこそ政治への信頼も回復するというものです。

「中小企業家しんぶん」 10月 5日号より


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