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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 5月 15日号

▼国内の政治、経済は依然として波乱要因を含んだ状況が続いている。ガソリン価格の低下も春の夜の夢の如く過ぎ去った。原材料価格の高騰も続いている。食料品の値上げも次々行われた。デフレに慣れきった経営体質には堪える環境変化である。マクロ指数では未だにデフレから脱却していないというが、中小企業経営ではインフレに転換したのではと考えたくなる

▼経営は環境適応業といわれるが、ここは経営者の舵取りが問われる局面である。今こそ同友会での学びを生かす時。優れた経営者の判断が会社を救った例は枚挙にいとまがない。世界的なエネルギー、食料、鉱物資源と環境問題の4つのテーマが国内経済にどう影響するかを凝視する必要がある。国内に限定して営業するからといって海外を見ないでは取り残される。グローバル化された経済では価格変動は海外要因で動くことを知らなければならない

▼同友会は経営者の学ぶ会として定着し、会員数も着実に増加している。地域になくてはならない同友会といわれるにはもう一歩というところか。自社の経営はもとより、地域や業界でオピニオンリーダーとして通用する人材をどれだけ輩出するか。今後が期待される。

「中小企業家しんぶん」 5月 15日号より


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