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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 11月 5日号

▼10月19日放映のNHK日曜討論、中川財務金融大臣と立教大学山口教授の対談は興味深く聞くことができました。題して「金融危機と景気」

▼山口教授は実体経済に対する金融の膨張が今日の危機を招いたと指摘、金融資本主義の見直しを主張。中川大臣も今日の事態は予測できたとし、金融対策として「金融機能強化法」復活を提唱、地方の金融強化に取り組む姿勢を示しました

▼対して山口教授は、対策が後手に回ってはならないが、以前の金融機関への公的資金注入が銀行を利益追求に走らせ貸し渋りを蔓延(まんえん)させたことから、政策理念の大切さを説く。日本はもともと産業立国で成長したのだから、基盤となる中小企業をつぶすなと迫る。中川大臣も金融庁は目安箱を設置、金融への苦情を聞き、追加の経済対策としては、生活者、中小企業、地方対策に力点を置くと付言

▼山口教授は「日本はこの際アメリカ依存経済を切り替え、アジア経済へシフトすべきだ」と発言したが、大臣からは応答なし

▼中同協では10月16〜17日、憲章本部と政策委員会の合同会議を開き、各地の景況・金融の実情を意見交換。私たちが実態調査に基づき発言することの大切さを改めて実感しました。

「中小企業家しんぶん」 11月 5日号より


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